機械式腕時計のデメリット
クオーツ式と比べてお金がかかる

機械式腕時計は製造コストが高いため、クオーツ式と比べて高価になる傾向にあります。機械式は電気回路を使っておらず、ぜんまいで時計を動かいしているため、壊れた部品にもよりますが、修理にもそれなりにお金がかかることが最大のデメリットです。また、クオーツ式では大丈夫な衝撃も、機械式だと壊れてしまうこともあります。機械式は半永久的に使い続けることができるメリットがありますが、定期的なオーバーホールが必要です。数万円~十数万円程度の機械式なら5万円程度でオーバーホールすることができますが、機械式は高価になればなるほどオーバーホールにかかる費用も増えていきます。高価な時計ほど複雑なムーブメントを使用しているため、分解や取り付けも複雑になるからです。
時間が少しずつずれていく
クオーツ式腕時計は1カ月に数秒~数十秒しかずれませんが、機械式はたった1日で数秒、酷い時は数十秒ずれることがあります。機械式は大小さまざまな部品を組み合わせて動かしているため、日が経つにつれて摩耗していきます。摩耗すればするほど時間のずれも大きくなってしまうのです。また、目には分からないコンマ数ミリ程度の大きさの違いが原因で、同じメーカーの同じ品番の時計でも時間のずれに違いが出ることがよくあります。 時計を付けているほうの腕を激しく動かすスポーツなどの行動や、ぜんまいを巻き上げずに放置しておくなど、使い方や保管方法でも時間がずれることがあるのです。スポーツをする時は外しておくことが推奨されています。保管方法は自動巻きならワインダー、手巻きなら1日1回巻いて保管することで、ずれを最小限に抑えられます。